第7話【うさぎアレルギー克服記.02】おうち対策.前編「掃除をラクに楽しもう!寝室を整える」
うさ育と子育てをテーマにぐり子がお届けする、ぐりコラム。
第7話の本日は「アレルギー克服記 vol.2」として、夫が重度のうさぎアレルギーを発症したことを機に始めた「おうち対策 前編」を紹介します!
わが家史上「改革」と呼べるくらい、夫とわたしの意識や体調や家が大きく変わった長〜い話になるので、前後編2回のコラムに分けますね。
ペットアレルギー対策は、花粉・ダニ・ハウスダストアレルギー対策との共通点が多くあり、現時点ではアレルギー未発症のわたしと娘にとっては「予防」になっています。
すこしでもうさ飼いの皆さまのお役に立てれば幸いです♪
夫のアレルギー発症経緯
2015年3月 目鼻喉、呼吸の不調出現
2015年5月 ウサギ上皮アレルギーと診断
・おうちとカラダ対策スタート!
・内服薬と点鼻薬を使用
2015年8月 鼻腔を広げる日帰り手術
2016年3月 娘が誕生
・おうちとカラダ対策、加速
2015-20年 引っ越し3回
2020年現在 服薬なし、症状なし
うさぎの換毛は喜ばしい!
kokoro’s News 2016年11月 vol.109号
特集「うさぎさんの毛と戦う!」より引用
うさぎさんは歳を重ねると、毛が生え変わりにくくなったり、短くカットした毛がなかなか伸びて来てくれなかったりもします。換毛期が来るって素晴らしいことなんです。うさぎさんのカラダのリズムが正常に働いているという証拠です。
「わぁ〜今回もちゃんと換毛始まった!うちの子、健康優良児♪」なんて喜びながら、可愛いわが子の毛と戦って下さい笑。
kokoro’s News(ココロのおうち発行のフリーペーパー)は、毎月その時期に最適で最新の情報を提供してくれますが、特にこの言葉はわたしの目をバチーンと覚ましてくれました。
当時のわたしは、まだ0歳だった娘の子育て、夫のアレルギー対策のキリがない掃除、愛兎どんちゃんのケアに奮闘しすぎて「あぁ、こんな所にも毛が…。もう(毛)、どんだけ(毛)〜」と、どんちゃんの換毛すら恨めしくなるくらい、疲れ果てていたからです。
うさぎの換毛も、夫のアレルギー症状も、カラダを正常に保とうとする大切な仕組みなのに、どんちゃんの毛を恨んでしまうなんて本末転倒。
毎日の掃除をもっとラクに楽しく、習慣化できる家にしていこう!
と、わたしの意識は大きく変わりました。
どんちゃんは現在11歳ですが、四季のリズムと共に、ちゃんと換毛しています。
換毛期はうさぎも体力を消耗するから「一緒にがんばろ♪」な気持ちで乗り越えています。
アレルギー対策の基本に忠実、徹底的に
ぐりコラムで紹介するアレルギー対策法は、夫の血液検査表の裏面に「吸入性アレルギーの場合◎◎してください」と書かれていた、ド定番の項目に基づいています。
その中で「原因となるペットの飼育をやめること」だけは不可能だから、それ以外の項目は徹底的にやろう!と決めました。
なんせ夫は「うさぎ手放さないとあなた死ぬよ?」と医師が言うほどMax重度だったから。
1. 掃除をラクに楽しく習慣化
うさぎアレルギー対策と予防の基本は掃除!
「掃除の徹底」と「換気」が大切です。
うさぎと暮らしていれば掃除は毎日のこと。けれど「しなくちゃいけないから」する掃除はまるで修行。
過去のわたしのように「換毛うらめしや〜」おばけに憑かれてしまいます笑。
できるだけ日々の掃除をラクに楽しくするために、まずおすすめしたいことが2つあります。
①音楽のチカラ♪
家事全般に言えることですが、好きな音楽が流れていると楽しくなります!
景色やキモチを一瞬で変えてくれる音楽のチカラを借りましょう♪
わたしがスマホでよく聴く掃除プレイリストは、自然と軽く歌える80,90年代の懐メロ。
楽しく歌いながらする掃除はちょっとしたワークアウト気分です。
おすすめの音楽ストリーミングアプリ
◎ Spotify スポティファイ
※スマホでもPCでもタブレットでも使える。無料版と有料版あり。
※ちなみに今聴いてるのは、BUCK-TICKのアルバム「悪の華」懐っ! 蒼い孤独を手に入れたぐり子が、デカダン踊り狂いながらこのコラムを書いています笑。
②モノを減らしたシンプルな暮らし
棚や雑貨などの家具やモノが多ければ多いほど、うさぎの毛やハウスダストはそこに溜まります。
布製のソファやカーペットは、それ自体がハウスダストを発生させて、さらにうさぎの毛を溜め込みます。
まず、そのモノ達を掃除して、退かして、床を掃除して、また戻す…。
めんどくさー!
というわけで、モノや家具の片づけ(断捨離)をして、今ではミニマリストになりました。
なにもない空間や余白があれば
その分、掃除は格段にラクになります。
毎日の掃除が短時間で終われば
ゆっくりたっぷり愛兎ちゃんとふれあえます♪
シンプルな暮らしは、健康で安全でハッピーなのです。
※シンプル語りはまた次回のコラム後編へつづきます
2. 睡眠の環境を整える
夫がうさぎアレルギーを発症した大きな原因のひとつは寝室でした。
人生の約1/3は睡眠。その環境の大切さが今ならわかる。
寝室ビフォー
寝室と呼べない、ただの寝床!
アレルギー発症前は、どんちゃんが毎晩へやんぽをするリビングで寝ていたのです。
しかも「畳+カーペット+羽毛布団」という、ペットアレルギーにもダニ・ハウスダストアレルギーにも最悪トリオで!
リビングにはケージも置いていました。
どんちゃんが牧草をポリポリと食べる音や、uncoがコトンコトンと落ちる音を聴きながら、夫とわたしは「いい音〜」「幸せやねえ」なんて言いながら眠りにつき、夜な夜などんちゃんの毛や牧草の粉やハウスダストを吸い込みまくっていたのです!
こんな暮らしを続けていたら、遅かれ早かれわたしも発症していたと思います。
アレルギー診断後すぐに別室に布団を移動すると、夫の夜中の鼻詰まりや無呼吸には多少の改善がみられました。けれど、まだまだ症状はひどかった。
寝室アフター
ビフォーの2009年から現在まで、出産子育てや夫の仕事の都合で引っ越しを3回しています。現在の寝室はこちら。
ベッドメイクターイム!と声をかけて、「天国と地獄(運動会あるある曲)」を歌うと、4歳の娘も一緒に大はしゃぎで布団を整えてくれます。これも音楽のチカラ♪
①寝室は寝るだけの部屋
どんちゃんは寝室に入れないように「寝るだけの部屋」にしています。
寝具以外の家具や雑貨は飾りません。
つい置きたくなるベッド下の空きスペースにぴったり!な収納用品も置きません。
どんちゃんの体調が心配な夜は、ケージのそばでキャンプの寝袋にくるまって見守っています。
②床から高さがあるベッドがよい
就寝中でもホコリは床上30cm内に多く漂っているとのことで、布団からベッドに替えました。
夫が医師から真っ先に受けたアドバイスです。
ベッドは作りがシンプルなものを選びました。細いフレームは女性ひとりでも動かせるし、マット下のすのこは巻いて取り外せるタイプ。
(IKEA ベッドフレーム、すのこ、マットレス)
これもそれもすべては掃除をラクにするため!
③ベビーベッド
娘は赤ちゃんの頃からベッド派です。
床から高さがあるとアレルギー予防になるし、着替えやオムツ替えのお世話をするママの腰痛にもやさしい。
アップリカのベビーベッドは通気性がよく、移動と掃除がしやすくて重宝しました。
(アップリカ たためるベビーベッド ココネルエアープラス)
④1ルームでうさぎと暮らす場合
ひとり暮らしの1ルームでうさぎと暮らしている方もいらっしゃると思います。
できるだけ就寝中の毛の舞い上がりや吸い込みを防ぐためのご提案。
天井から布やシャワーカーテンのような生地を垂らして蚊帳のようにベッドを囲ったり。夜間だけ、うさぎさんのケージの周りをプラダン(プラスチック段ボール)やパネル式ペットフェンスで囲ったり。
空気清浄機や集毛器の使用、就寝中のマスクもいいですね。
夫の場合、寝ながらマスクをむしり取ってしまうので使えませんでしたー。
⑤寝具を丸洗いする
寝具はすべて、自宅で丸洗いできるものに替えました。
掛け布団は「洗える毛布+洗える綿麻布団+タオルケット」の組み合わせでオールシーズン調整。
枕カバーと本体は週3ペースで洗濯(これお父ちゃんの匂いがするー!と娘に言われる加齢の悲哀)、マットカバーと掛け布団は毎週ペースで洗濯しています。
掃除後のマットレスは立てて湿気を飛ばします。梅雨時はこの状態で除湿モード全開!
⑥部屋着とパジャマを使い分ける
うさぎアレルギーを発症しても、夫とどんちゃんは変わらず仲良し♪
夜のへやんぽの時にふれあうと、服にはたくさん毛が付着します。
部屋着はコロコロクリーナーをかけてから洗濯して、寝る時は別のパジャマに着替えます。
ほんのすこしの毛も、寝室には持ち込まないようにするためです。
3. 定期的に丸洗いするもの
アレルギー対策において、こまめな丸洗いや掃除やお手入れが必要なものはたくさんあります。
忘れがちなのが、カーテン!
うさぎの換毛期は特にこまめに、たっぷりの水量で洗いましょう。
わが家は月2回ペースで家中のカーテンを洗います。
洗濯後の糸くずフィルターにはどんちゃんの毛の塊が取れて気持ちいい。
・衣服
・寝具
・カーテン
・エアコン(年1回業者さんに依頼)
・空気清浄機、除湿器、加湿器など
・洗濯槽
・うさぎのケージや用品
・うさぎのへやんぽマット類
4. 適切な温度と湿度を保つ
▲乾燥の影響
うさぎの毛やハウスダストが舞いやすく、低湿状態を好むウイルスも活発になります。
呼吸器系粘膜が乾燥すると、炎症が起きやすくアレルギー症状が悪化して免疫力も下がります。
▲多湿の影響
細菌やカビやダニがウハウハと増殖して、これもまたアレルギーの原因になったり症状を悪化させます。
うさぎのカラダや環境や牧草の質にもいいことがありません。
年中、温度も湿度も気にして、エアコンや小型家電をフル活用。
これはもう、うさ飼いの宿命ですね笑。
うさぎとヒトの快適と健康は、仲良くつながっています。
そんな幸せな暮らしを楽しみましょう♪
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