【おうちで簡単！健康チェック 2】ウンチ＆オシッコ編

2021.08.18

前回の記事【おうちで簡単！健康チェック 1】ごはん＆お掃除編のお掃除のところで書かせていただきましたが、毎日のお掃除の時にウンチとオシッコの状態をチェックしてあげることは、うさぎさんの健康状態を把握する上でとっても大切なバロメーターとなります。
とはいえ、いったいどういう所に着目してチェックするのが良いのか、うさぎさんを初めて育てられる人にとって「当たり前・平均」がわからないと「おかしいな」と気づいてあげるのが難しいのも確かです。
今回の「ウンチ＆おしっこ編」では、ウンチ＆おしっこのチェックポイントをお伝えできればと思います！

つながりうんち

うさぎさんのウンチチェック！

チェックポイント

　■　ウンチの大きさ
　■　ウンチのかたち
　■　ウンチの色（質感）
　■　つながりウンチの有無
　■　軟便の有無（下痢との違いに注意）
　■　ウンチ（硬糞）の半日の量
　■　盲腸糞の量
　■　盲腸糞の質（落ちていたら）

全てのチェック項目に関して言える事は、うさぎさんによって個体差があるという事です。
わが子の健康状態が良い時のウンチの特徴をしっかりと把握しておく事は大切ですが、そのウンチの状態が良いものか悪いものかの判断は他のうさぎさんのウンチを見たことが無い飼い主さんにとっては至難の業。

そこで、こちらではココロのおうちのラビトリーの子達のウンチをズラリと並べてみます！

※約24時間の間に出たウンチです

食生活はココロ流でみんなそんなに変わりないのに、出てくるウンチはこんなにも違いますし、トイレに対してのウンチを落とす場所にも個性があります。面白いでしょ（笑）

トイレにウンチが少なめの子は、トイレだけでなくトレーにもウンチを落としてしまっている子です。
上の写真はココロのおうちラビトリーの子達が若かりし頃のトイレ写真です。ほぼ完璧にウンチをしてくれています。
今はみんなちょっと足腰が弱ってきて、トイレ外でもしてしまう事が増えてしますが、その変化もこうやって若い時の記録があるとわかりやすいですね。

少しでもこのウンチの写真がお役に立てればと思います（笑）

銀平のトイレ量

梅花一日の量

おかしいなと思ったら

ウンチが出ない・下痢をしているといった緊急性のある症状がみられた時には「即病院！」が鉄則ですが、「なんとなくウンチの状態が安定しない」「軟便が出ることが多い」といった未病の状態であれば、食生活の改善や運動を取り入れることでウンチの状態がよくなる事はよくあります。

ウンチの状態を改善するために、オナカに良いと言われるおやつやサプリメントを足してしまいがちですが、実はうさぎさんに適したシンプルな食生活にしてあげる方がウンチの状態がよくなることは多々あります。

食生活をシンプルに

大人のうさぎさんの主食は牧草です。フード（ペレット）は食べ放題にせずわが子の適量を見つけてあげる事が大切です。
また、コミュニケーションツールとして使うおやつは、砂糖まみれのドライフルーツやクッキー・ウエハース・ゼリーなど、うさぎさんが本来たべるものではない加工された甘いおやつではなく、特別に栽培された美味しい牧草や、野草・木の葉・生野菜などもうさぎさんが喜んで食べてくれたら、うさぎさんのオナカにやさしいおやつになります。

うさぎさんのおしっこチェック！

チェックポイント

　■　おしっこの量※
　■　おしっこの色※
　■　尿砂※の有無や量
　■　血尿は出ていないか
　■　頻尿になっていないか
　■　おしっこをしている場所に変化はないか
　■　おしっこをする仕草に変化はないか
　■　しっぽの裏側や内股の汚れはないか

※おしっこの量と色は飲水量によっても変化しますので、同時に飲水量もチェックしておきましょう
※尿砂とはおしっこと一緒に排泄されたカルシウムの事です。うさぎさんのカルシウム代謝は人間とは異なり、カルシウムがおしっこと一緒に出ている事が異常という訳ではありません。

飲水量

おかしいなと思ったら

どのような病気でも早期発見早期治療が大切ですが、うっ滞など食欲低下やうんちが出ないなどあきらかに緊急性を感じる病気と違い、おしっこの変化はつい通院を先延ばしにしてしまいがちです。
泌尿器系の病気は、少しずつ悪化していく分、あきらかにおかしいと感じた時には手遅れだったり症状の改善（回復）までに時間がかかる事があります。
早いうちに症状を知ってあげる事で、開腹手術をせずにすんだり、投薬期間が短くて済む、食生活の改善だけで様子を見る事ができるなど、うさぎさんにとっても飼い主さんにとっても負担が少なくて済みます。
飲水量やおしっこの状態などがおかしいな？と感じたら、どうぶつ病院で診てもらうようにしましょう！