20年の移り変わり <大久野島>
ひと昔前の大久野島
私たちが、大久野島のうさぎさんを紹介するようになったのは、
ブログを始めた2007年です。
(その前にも、別のブログで少しだけ紹介していました)
それまでも、写真を撮ってはいたのですが、作品として残そうという意識はほとんどなかったので
あまりご紹介しておりません。
今回は、私たちが大久野島に通い始めた2000年~ブログを始めたころのことを
少しだけお話出来たらいいなと思います。
写真は、2000年頃の本館前の様子です。
うさぎさんが写っておらず、芝生が青々としていますね^^
観光客の今と昔
今、大久野島にはたくさんの方が訪れています。
右肩上がりの観光客数という調査結果もあるほどです。
そのほとんどの方が、うさぎさんに会いたいという目的で、
子供から年配の方までさまざまな世代の方が、楽しみに行かれています。
写真は、2015年のGWの様子です。
この頃は、客船がピストンで運行していたので、一日の来島者数は最高だったのではないかと思います。
20年ほど前、私たちがまだ二十歳そこそこのぴっちぴちだったころ・・・
観光客というと休暇村に泊まられる方で
日帰りの人って少ないのかな?と思っていました。
もちろん、うさぎさんに会いに行く方もいらっしゃったのですが
割合としてはとても少なく、お泊りの方の大半が
お仕事の第一線から離れられて(退職など)、のんびり保養に来られている
そんなイメージが強かったです。
ですので、その当時20代だった私たちは、かなり目立っていて
「若い子たちが泊りに?!」という目で見られておりました(笑)
当時からカメラは持っていたので、「何を撮りに来たの?」「風景?」と聞かれることも多く
うさぎさんを撮ると言ったら「あははは」と笑われることもありました^^
そんな大久野島へ、うさぎさんを目的にこんなにたくさんの方が
訪れる日が来ようとは、きっとその当時来られていた方は
思いもされなかったのではないでしょうか。。。
※休暇村大久野島は、国民休暇村として昭和38年にオープンしています。
写真は、2000年代前半の日曜日の様子です。
バスもぴかぴかですし、うさぎさんも人も写っていないなんて・・・
今ではなかなかないことなのですよ^^
人とうさぎさんの距離
大久野島のうさぎさんは人懐っこい?
大久野島に行かれたことがある方は、よくご存知だと思いますが
今の大久野島のうさぎさんは、人をみると「御飯をもらえる」と思って
すぐに駆け寄ってきてくれますよね。
それが、とても可愛くて・・・皆さん会いに行かれるのだと思います^^
現在、私たちはうさぎさんのご飯を持ち歩くことはなくなりましたが
それでも関係なく駆け寄ってきてしまいます。
条件反射??と思うほど・・・
「人が来た!」「行かなくっちゃ!!」という風に
お腹が空いている訳でもないのに・・・
「何かもっと美味しいものがもらえるかも」という気持ちなのかもしれませんね。
今は島中のうさぎさんがこういう反応をしていますので
やっぱり間違いなく「人懐っこい」んだと思います。
20年ほど前のうさぎさんは・・・
私たちの通い始めた頃は、もちろんそういうことはありませんでした。
人が通っても、思い思いの場所で寛いでゴロゴロ・・・
近づいたら、さささーーっと逃げたりするうさぎさんもいるくらいでした。
ただ、その頃からご飯を持ってくる人もいらっしゃったので
ビニール袋をガサガサさせたら、走って駆け寄って来てくれるうさぎさんもいました。
・・・今は絶対にしませんが。。。実は私たちも、走って来てくれることが嬉しくって
ガサガサって呼ぶこともありました。
反省すべきだと、今は思っています。
そんな風に駆け寄って来てくれるのは、第二桟橋(船乗り場)から休暇村本館前にいる
比較的お客さんが通る場所のうさぎさんで、北側から山の上の人があまり通らない場所の
うさぎさんたちは、人間をみると逃げることが多かったんですよ。
当時の自分に聞こえるならば、それ!!動画で撮影しておいて!と言いたいくらい、
今思えば貴重な光景だったと思います。
夕方はうさぎさんの数が多くなるのは、今も変わりません。
この頃は、少しずつうさぎさんは多くなっていたのですが、
まだまだ少なかったのだな・・・と写真を見ると改めて感じます。
未来は・・・
このように、私たちの知っている「わずか20年」の間でも
大久野島のうさぎさんたちを取り巻く環境はめまぐるしく変わっています。
うさぎさんの人懐っこさでも分かるように、うさぎさんの暮らし方も
20年の間に、やはりずいぶん変わってきています。
うさぎさんは、そこで暮らしているだけで「自ら変わりたくて」変わっている訳ではないんですよね。
それは人間の関わり方の変化によって、大きく変わってきたのだと思っています。
きっと、これから先もずっと変化を続けることでしょう。
その「未来」が、少しでも明るくなるように・・・
私たちに出来る限りのことを精一杯尽くしていけたらと思っています。
そして、そんな中で暮らしている可愛いうさぎさんたちを
これからもずっと、お伝えし続けていきたいと願っています。