行けなかった3か月半での変化 ≪大久野島のうさぎさん≫

大久野島に通い始めて20年、今までこんなに長い期間、島を訪れられなかったことはありませんでした。

今回、外出(県をまたぐ移動)自粛により、約3か月半ぶりの大久野島上陸となりました。

私たちも足を運べなかった期間に、色んな憶測が飛び交っていて、私共のところにもたくさんの問い合わせをいただいておりました。

そこで、今回実際にこの期間を経てどのように変化しているか、変化していないか・・・それをお伝え出来ればと思っています。

うさぎさんと人間の距離

まず島につき、うさぎさんの近くへ行って感じた第一印象は「人が島にあまり来ないこと(食べ物をもらえないこと)」になれてきているのかな?ということでした。

近年大久野島に行ったことがある方は、よくご存知かと思いますが・・・これまで(と言ってもここ6,7年ほどですが)「人」を見ると「美味しいものがもらえる」とお腹が空いていなくても条件反射で駆け寄ってくるうさぎさんがほとんどでした。

それが今回は、これまでと比べると歩いているだけで駆け寄ってくる子も少なく、また駆け寄ってきたとしても私たちが食べ物をくれない人だと分かったら、さささーーっと離れて行き、思い思いの場所で寛いだり葉っぱや草を食べたり。

そんな、ちょっとした行動から「あ、なんか少しだけ距離が出来てきているのかな?」と感じました。

※これは、utaの主観です。ですので、測るものがありませんのでご了承ください。

また、山側のうさぎさんたちも10年以上前は人が通ると逃げて行くうさぎさんが結構多かったのですが、最近は駆け寄ってくるうさぎさんがほとんどでした。それも今回、数は少ないですが、逃げて行くうさぎさんがいたのです。

なんというか・・・本来の姿を見たようで、とても嬉しい気持ちになりました。

この数年ですっかりしみついていた「人=食べ物がもらえる」といううさぎさんの行動が、少し変わっているようでした。

島にはたくさんの自然の恵みが

今回予期せず、このような事態になりましたので「人が突然行かなくなったら御飯が無くなって、うさぎさんは生きていけないのでは?」と、きっとたくさんの方が心配されたのではないでしょうか。

私たちも、以前はうさぎさん可愛さゆえに、持ち込んだうさぎさん用の食べ物を食べてもらっていたこともあったので、お気持ちが痛いほど分かります。

うさぎさんが大好きだからこそ「どうにかしてあげたい」と思われるのですよね。

優しい方々が心配して、たくさんの食べ物をわざわざ運んでこられたというお話も、職員の方から伺っています。

ですが、そういう皆様も職員さんに聞いたようにうさぎさんのことを観察してみたら、「自然の物を上手に探して食べているから大丈夫ですね」と、安心して帰られた方も多かったようです。

そうなんです^^

「大久野島には自然のめぐみがたくさん」なんですよね。

(これは7月にたくさん実っていたヤマモモです)

自然の食べ物がもたらす効果

一番お伝えしなくてはならないと感じていること。

それは以前、お目目やお鼻が赤くなったりしていたうさぎさんが・・・今回びっくりするほど治っている子が多かったことです。

今回の自粛生活が始まる前、お目目がぐじゅぐじゅになっていた子が・・・

すっかりきれいに治っていました!

この事が何を表しているのか・・・それは、もっと今後も観察を続けなければならないと思っています。

うさぎさんにとっては良い事だったのでは

今回の自粛期間、大久野島を観光の柱にされている地域の方々や宿泊施設の方にとっては、とても辛い期間だったと思います。

また、実際に新型コロナウィルスに感染して苦しまれた方々が全国にはたくさんいらっしゃるので、こんなことを申し上げてはいけないというのは重々承知しております。

ですが大久野島に人が行けずに「人間からもらう食べ物」が減ったことで、うさぎさんの身体に良い変化が起きたとすれば、人がかかわりすぎない時間が持てたという点に置いては、良かったのではないかと思っています。

今回のことを教訓に、私たちとしてはやはり今後も自然の中で自然な姿で暮らしてもらえるのが理想ではないかと思います。

こんな可愛い姿を見守りながら、大久野島の散策をしたいなあと感じています。

 

あ、最後に・・・どんなに時間が経っても、どんなに島に訪れる人の流れが変わっても、うさぎさんが可愛く逞しく暮らしているということは変わっていませんでしたよ☆

うさぎ写真家uta

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うたお(中村隆之)と、うたこ(中村麿矢)二人でうさぎ写真家utaとして活動しています。 2000年より大久野島のうさぎさんの写真を撮り続けています。 20年...

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