第2話【うさ育】愛兎と娘に想うこと

うさ育と子育てをテーマに、ぐり子がお届けする「ぐりコラム」←我ながらナイスネーミング。
第2話の本日は、ただの主婦が畏れ多くもコラムを引き受けたベースにある「うさ育」と、愛兎どんちゃんと娘への想いを書かせていただきます。

そもそも、うさ育って?

「うさ育」と聞いてすぐピンときた方は、かなりのココロ通!
わたしがこの言葉と出会ったのは、ココロのおうちが毎月発行しているフリーペーパーkokoro’s News(vol.96) 2015年10月号の特集記事でした。ココロのめぐみ店長の了承を得て、序文のみ引用させていただきます。

うさ育 ~usaiku~ うさぎを「飼育」から「育てる」へ!

kokoro’s News (vol.96) より引用

「うさぎさんを育てるということ」それは、人間の親が子どもを(産み)育てることと同じ位、飼い主さんには命を預かる責任があると考えています。
人間の子どもは成長と共に、自分の意思を言葉を使って親に伝え、自分の意思で生活(人生)を決める事ができます。
うさぎさんはどうでしょう?
人間の子どもの様に親(飼い主さん)に育てられる生命体であっても、自分の意思を言葉で伝えたり行動する事ができません。(もちろん目と目で話す事やボディランゲージをしっかりと受け取ってあげる事も大切です)
自然界ではなく、家うさとして暮らすうさぎさんは飼い主さんの作ってくれた環境、与えられた食べ物で、その一生を生きていく事になります。

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ココロのおうちは、うさぎを育てる上で必要な知識や技術やカラダだけでなく、うさぎと飼い主の「ココロ」にもしっかり寄り添い指南してくれる、頼もしいお店です。

ペットというより家族

愛兎どんちゃんと暮らし始めてから「ペット、買う、飼う」という言葉(決して間違いではないんだけど)の響きに些細な違和感がありました。
どんちゃんは大切な家族の一員だからです。親バカでただただ可愛いわが子であり、パートナーであり、時には師のように憧れや尊敬に値する存在でもあります。
どんちゃんのブレない自分軸、天才的なモノやヒトとの距離感、控えめでささやかな(時に大胆な)自己アピール力。言い出したらキリがない。
師匠!わたしはどんちゃんのように歳を重ねたい。

一介の主婦に書けること

現在、11歳の愛兎どんちゃんと3歳の娘を育てているわたしは、ココロのおうちが提案した上記の「うさ育」精神から大きな気づきをもらい、身にしみ、日々そうそう!と共感しています。
なんの専門知識もない一介の主婦ですが、「うさ育」を紐解くように、わたしだから書ける四方山話がある。読者のみなさまと一緒に考えたいことや伝えたいこともある。そんな想いでコラム執筆を引き受けました。

娘は自立へ向かう

産後数ヶ月の間、新米母ちゃんだったわたしは、新生児の娘を毎日生かしておくことに必死でした。空腹や痛い痒い暑い寒い眠い寂しい甘えたい…あらゆる感情を泣くことでしか表現できない赤ちゃん相手に、察して考えてなにをしても泣き止まない徒労感…。

2歳になったある日「みみがいたいよー!ひだりのみみ!」と突然泣き叫びました。(小児科すっとばして耳鼻科診察→中耳炎)
娘が初めて痛いところをはっきりと教えてくれた驚きと、言葉でコミュニケーションできるという面においては、こうやって少しずつ子育てはラクになっていくのかも?という期待と安堵感は今でも覚えてます。

もうすぐ4歳になる現在は、幼稚園や習い事で関わる友達や親以外の大人も増え、外の世界が広がり、衣食住すべてに意思希望をはっきり言う。娘の人生はゆっくりと着実に親離れ、自立へ向かっています。

娘に想うこと

長年待ち望みやっと授かった子どもなので、かけがえのない存在ではあるけれど、高齢母ちゃんのわたしは娘の生涯にそんなに長く関われないから。執着依存しすぎないよう努めている面もあります。
親子でも同性でもわたしと娘はまったく別のにんげん。さっさと子離れ親離れをして、娘が自活自立できるように。いつかはちゃんとこの手を放すために、今は時に厳しくしっかり手をかけ目をかけ育てようとしています。

愛兎はずっとおうちの子

一方、愛兎どんちゃんは、生後4ヶ月でお迎えして現在11歳2ヶ月。ずっとわが子、おうちの子。どんちゃんの健康やQOLや幸せや命の頼りは生涯、夫とわたしだけ。わたし達次第。

うさぎは言葉を話しません。ニャーもワンも言いません。(ぷぅぷぅぶぶっと鼻は鳴る笑)
掃除やケアのお世話ルーティン、食べ物や生活環境や温湿管理や体調管理、ラブラブナデナデ、言葉を話さないどんちゃんの快適と不快を察して見つけてあげること。ずっと毎日がこの繰り返し。

でも、こうやって自分達の時間やお金や心を愛兎に費やし続けることは、命をお迎えした以上は当然の責任ですが、大した負担や苦労とはまったく思わないんですよね。飼い主のわたし達が自然に続けている習慣、幸せな日常。

愛兎に想うこと

あと10年でも1年でも1ヶ月でも1日でも1時間でも長く、ずっとおうちの子でいてほしい。いつまでも、めいっぱい手と目と心をかけて育てたい。わたし達がどんちゃんにたっぷりの癒やしを献上したい。どんちゃんが幸せだったらわたし達も幸せ。
どうか末永くそばにいさせてください、どん様神様仏様!と願う日々です。

カンタンじゃないけど幸せ

うさぎは一般的に「飼いやすいペット」と世間では言われていますが、わたしが今まで共に暮らした鳥や犬達を思い返してみても「うさぎは育てやすい」と思ったことは一度も一瞬もありません。
むしろ、うさぎは繊細だから、より細やかなお世話や環境の気配りが必要とも言えます。

きっとココロのおうちの「うさぎLife」読者である熱心なうさ飼いさん達は、
「うさぎいいよ〜。かわいいよ〜。買っちゃえ(飼っちゃえ)」
と、他人にうさぎの可愛さは伝えたいけど、安易におすすめはしたくないような…。そんな複雑なキモチですよね。

鳥も犬もうさぎもにんげんも、みんな等しく尊い命を持ついきものだから、命そのものは比べるものではないけれど。それぞれの個性や性格は比較すると、より興味深く見えてくることもあります。

うさ育と子育て。
大変なドタバタ劇もありのままで、楽しくハッピーに家族みんなが暮らせるようなわが家なりの工夫や想いを、ぐりコラム(ぐり子のコラムですよー)を通してこれからお伝えできればと思っています。

ぐり子

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愛兎どんちゃんと娘と夫の4人家族。 うさぎと子どもに安全でシンプルでハッピーな暮らし。 illustration by Schinako

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